緑もこのブランドが好きで商品を持っている。 「今の金じゃ、新しいの買えないな…」 「緑にはこのアクセが似合うと思うけど」 指差されたのは、髑髏の模様が書かれた南京錠。 「値段もわりと安いな」 「…そういえばさ、ずっと気になってた事があるんだ」 鳳明は突然そんな事を言い出した。 首を傾げる緑。 「桜が着ている服って、いつもプリンスのじゃない?」 そう言われて緑は寝ている姫の方を見た。 確かに、特徴ある蜘蛛の巣模様が書かれた服。 黒くてゴシック系。 正しく、プリンスの服。