下を俯きながら歩いている彗をジッと見ていた星は彗の頭を撫でた。 驚いて顔をあげて、彗は星の顔を見た。 「彗らしくない」 「僕らしくない?」 首を傾げる。 言われている意味が判らなかったから。 「いつも自信に満ち溢れてるのが彗」 「何か、星が僕をおいてどんどん成長しちゃってるしさ…」 「それは仕方ない事だよ。この時期は女の子の方が成長するんだから」 彗の頭を撫でていた手を退けた。 そして、彗より前に出て振り返った。