けれど、彗の前に星が立ち塞がった。 「すいに何するの!」 「どけよ」 「どかない。すいは私の大切な人なんだから」 そう言って彗の前を退こうとしない。 星はキッと少年達を睨む。 「女はじゃまなんだよ」 少年は星に殴りかかった。 けど、それを見て彗は素早く動きその手を止めた。 「…せいに手を出すな」 さっきまでとは声が違う。 星を傷付けられそうになって怒り湧き上がった。