部屋に戻って彗はネックレスを取り出した。


そのネックレスを開くと写真が出てきた。


星の写真だ。


それを握り締めて彗はしゃがみ込む。


顔は手で覆って隠れた。


「……星」


かすれた声。


彗の服が涙で濡れていく。


一体、彗は他に何を隠しているのだろう。


それは、姫達には予想出来ない事だった。