ナフィードは父親が嫌いだった。 母親は幼い時に他界して既にいない。 18になればこのファミリーを継がなければいけない。 現在10歳の彼にはどうしようもない運命。 8年で継がなくていい方法を考え付けるだろうか。 限りなく無理に等しい。 初めの方は考えていたが無駄だと悟りそれを止めた。 「俺って何の為に生まれたんだろうな…」 彼には自分が生まれた理由が判らなかった。 それでも死ねないのは何故だろう。 何かが彼をこの世に縛り付けているのかもしれない。