stage29 一本の鍵







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学園長室。


ドアをノックする音が響いた。


返事を返し入って来たのは凪斗。


「おや?どうしました」

「姫を会長に推薦しました」


それを聞き静かに笑う。


「やはり、姫を選びましたか…」

「彼女なら僕の仕事を継げると思います」


そう言った凪斗の表情は嬉しそうに見えた。


今迄彼が会長に立候補した者を認めた事はない。


理由はこの裏仕事を任せられないから。


大体は成績の為。