stage29 一本の鍵 +*+ 学園長室。 ドアをノックする音が響いた。 返事を返し入って来たのは凪斗。 「おや?どうしました」 「姫を会長に推薦しました」 それを聞き静かに笑う。 「やはり、姫を選びましたか…」 「彼女なら僕の仕事を継げると思います」 そう言った凪斗の表情は嬉しそうに見えた。 今迄彼が会長に立候補した者を認めた事はない。 理由はこの裏仕事を任せられないから。 大体は成績の為。