「それでも、ひーちゃんはやってくれる?」


少し口篭って姫は悩んだ。


自分にそんな力があるのかどうか。


反乱と反抗の阻止。


「やります。自分に出来る事があるならば精一杯頑張ります」

「うん!そう言ってくれると信じてたよぉ」


姫を信じてたからこそ推薦した。


この学園の秩序を護れると思ったから。


「それに、ひーちゃんを護れるのは此処にいる皆だしねぇ」


緑や彗、鳳明、日向、小鳥。


Dクラスの面々を見渡していく。


彼等なら生徒会長になった姫を護れるだけの力はある。


「俺はやるよ。桜を危険な目に遭わせるわけにはいかねーし」

「僕、立候補する!姫に怪我させたくない」


彗はハッキリと宣言した。


姫を護ろうとする気持ちは皆にある。


それを見て凪斗は嬉しそうな顔をしていた。