その言葉を聞いて王子は笑顔になった。 「この世代の子達にも人気はあるようだな」 誇らしげに言った。 その理由が緑達にはよく判らなかった。 「そういえば、桜の服は何でいつもプリンスの何だ?」 緑がとうとう訊いた。 寝ていて訊けなかったから気になって仕方がなかったのだろう。 「コレは貰ってるんですよ」 「貰ってる?」 ブランドの服を普通の人間があげる事が出来るだろうか。 疑問が残る。 「それは僕があげてるんだ」 隣にいた王子が静かに言った。