笑うと八重歯が目立つ。 そして、何処か幼さを感じる。 「王子兄ィ。いくら仕事が休みでも仕事をするのが役目ですよ」 「だってさ…」 シュンッとする。 まるで仔犬のようだ。 緑達は王子の着ている服が見覚えのあるものだと気付いた。 着ていた服はプリンスのもの。 「あっ、プリンスの服」 その声を聞いてシュンッとしていた王子が元に戻った。 「プリンス知ってるの?」 「大好きなブランドだからな」