stage26 長き髪が失われ








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4年前。


姫と真白が出会って大分時が経過した。


今でも姫の家に遊びに来ていた。


「あれ?きぃちゃんってそんなネックレス持ってた?」


胸にぶら下げられた翡翠色のネックレス。


今迄姫がそんなのを持っているのを見た事がない。


「コレは、ある子と自分が持っていたネックレスを交換したんです」


姫は自分の瞳と同じ色のネックレスを首にさげていた。


それを誰かと交換して今は翡翠色の物を持っていたのだった。


「大切な物じゃなかったの?」

「えぇ。大切な大事なネックレスでした。だけど、また会った時にお互いだと判る様に目印として」


また会えると信じて大切な物を交換した。


交換した相手に姫は何かを感じたのだろう。


そして、また会えると確信した。


だからこそ交換して目印にと。