「お久し振りです。Princess Decoyさん」 「今日は宜しくお願いします」 静かに彼女は微笑んだ。 その微笑みを見て真白は誰かとPDが被さった様に見えた。 大切な人の優しく温かい笑顔。 姫の笑顔と似ていると。 「如何か、なさいましたか?本城さん」 「い、いえ何でもありません」 PD、もとい姫はその異変が自分にあると気付いていた。 Princess Decoyが桜 姫である事を知っている人物は多くない。 そのほとんどがDクラス生徒。 真白は知るはずがない。