stage3 プリンス








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皆は今だに止まっていた。


目付きの悪いこの男が姫の兄。


信じられないだろう。


「皆さん。如何して止まってるんですか?」


首を傾げる姫の声に反応して皆はハッとした。


「さ…桜。その男は…」

「どうも。桜 姫の兄、桜 王子です」


ニコッと笑顔でそう言った。


さっきの表情とはえらい違いだ。