stage3 プリンス +*+ 皆は今だに止まっていた。 目付きの悪いこの男が姫の兄。 信じられないだろう。 「皆さん。如何して止まってるんですか?」 首を傾げる姫の声に反応して皆はハッとした。 「さ…桜。その男は…」 「どうも。桜 姫の兄、桜 王子です」 ニコッと笑顔でそう言った。 さっきの表情とはえらい違いだ。