その話を聞いて緑は何かを考え込んだ。


(長い髪?同じ赤メッシュ…いや、まさかな)


ある一人の女の子が浮かび上がる。


強くて優しい子。


彼女と交換したネックレス。


また会ったら再び交換すると約束した。


紫色で綺麗に輝く。


裏には名前が彫られている。


「…気にしてましたからね」

「桜は気にしなかったのか?」


髪は女の命。


そう誰かがよく言う。


「自分は全然。長かったのは何となくですし、今は短い方が便利なんで」


何とも姫らしい理由だ。


なんとなくで髪を長くしていたとは。


短い方が動きやすかったりと色々便利なので今はずっと短い。


けど、少しずつ伸びてきている。


「大丈夫、ですかね…」

「平気だろ。相手は芸能人。それに桜だってPDなんだからよ」

「そうですね」