姫と王子は笑顔で見送った。


車が見えなくなるまで笑顔で。


「王子兄ィ。あの人は何者なんですか?」

「只の学園運営者だよ」


それ以外王子は何も姫には教えなかった。


謎が多い女性。


その女性が二人の今の母親。


あの人なら二人を護れる。


何故だかそう思えた。