男は姫を離す。


「如何したんですか?」

「久々に仕事が休みになったんだ」


嬉しそうな顔で話す。


先程の怖い感じがしない。


それに、姫はこの男の事を王子と言った。


それがよく判らない緑達。


彗なんか、いきなり現れた男が姫に抱きついてちょっと混乱気味。


「来る時は連絡くれないと困ります。王子兄ィ」


その言葉を聞いて、皆は止まった。