かつて自分が犯した過ち。


それが姫を苦しめる。


「きぃちゃんには嬉しそうな笑顔が一番似合うよ」

「嬉しそうな?」

「今のきぃちゃん哀しそうに見えたから」


心を見透かされたような気持ちになる。


誰にも言えない心の闇。


言ったら全てが壊れてしまう気がして。


「そんな事ありませんよ。今はハクくんと真冬がいるんですから」

「やっぱり、きぃちゃん大好き」


いつかは終わるこの時間。


その時まで大切にしていきたい。


護るべきモノを護る為に。