教えてないはずなのに名前を知っていた。


だけど、その質問には答えずただ微笑むだけ。


「それでは失礼します」


二人は部屋を出て行こうとした。


「は…ハクくん!今度遊びましょう」

「…うん」


その光景を見て女性は微笑む。


真白に足りないモノを手に入れられる気がして。


「またいずれ会う日まで…」


姫に聞こえるか判らないぐらい小さな声でそう呟いた。







この女性が後に姫を青葉に誘う張本人となる。


そして、青葉学園に姫達を集めた人間。