なかなか話が進まない。 その時、寮のドアから音がした。 「皆さん。何をしてるんですか?」 現れたのは姫と彗。 姫の姿を見て、男は駆け出した。 あまりに早くて緑達は止められなかった。 そして、男は姫に抱きついた。 驚く一同。 「…王子…」 不思議そうな顔で姫は言う。 「久し振りだな。会いたかったぞ、姫」 抱きしめる力が強くなる。 痛かったのか、男の体を叩いた。