その顔を見て緑は止まった。 テレビや雑誌でよく見る顔。 それが今、目の前にいる。 誰もが驚くはずだ。 「何で…本城真白が」 「俺の事知ってんだ?嬉しいね」 ニッコリと微笑んだ。 本物もテレビ同様。 「ハクくん…」 「後でまた来るね」 爽やかな笑顔を見せて何処かへ行ってしまった。 無言で二人は立ち尽くした。 「…桜、何で本城真白が?」 「中学の時に知り合ったんです」