二人を何処かへ行かせて部屋で一人作業をし始めた。


そして、何処かへ電話をかけ始めた。


「…元気にしていますか?」

『えぇ。俺は元気ですよ』

「彼女には会えました?」

『今度の休みの日に会いに行きます』

「たまには顔を見せて下さいよ」

『判ってますよ』

「頑張りなさい。真白」

『はい。かあさん』


電話を切って空を見上げた。





一方相手も空を見ていた。


ドアをノックする音。


「どうぞ」

「本城さんスタンバイお願いします」

「今行きます」


椅子から立ち上がりドアへ向って歩き出した。


グレーの瞳は何故か切なげだった。