いつになったら、その想いに気付く事か。 緑はチラッと姫を見てニッと笑った。 つられて姫も笑う。 幸せの証。 「帰りましょうか」 「だな」 お互いに見つめ合い微笑んで歩き出した。 寮へと歩いて行くと途中で彗と鳳明に出会った。 勢いよく姫に抱きつく彗。 「ひーめー」 「何桜に抱きついてんだ!」 「別に良いじゃん」 「仲良しだネ」 のんきに笑う鳳明。 姫から彗を引き離そうとする緑。 それでも離れない彗。 理解していない姫。 傍から見れば面白い光景だろう。