それでも、姫達は一歩も引かない。


「話し合いでは解決しないと判断」

「攻撃態勢に変更」


ドールはマントの中から大量に武器を取り出した。


一方キティは武器を何も持っていない。


けど、威圧感はドール以上。


「絶対に貴方は護りますから」


そう言うと姫は静かに微笑んだ。


それを見てクラウンは誰かと姿が重なった風に見えた。


「如何シテ俺ノ為ニ其処マデスル」

「簡単な事じゃねーか」


緑はクラウンに近付き頭をポンッと叩く。


そして、背を向けてドールとキティを見る。


「仲間だからだ」


此処に来たからにはクラウンも既に姫達の仲間。


仲間を護るのは四葉寮全員同じ。


傷付く仲間が居れば全員で助け、全員で護る。


それが、四葉寮の者達。