そして二人は同時にクラウンを指差す。


「「一緒に来てもらおう」」


主犯はクラウンの創り主である事が判った。


なら、尚更渡す訳にはいかない。


捨てた本人がもう一度連れ戻す必要があるか。


答えたNOだ。


動いていると何処かで知り、壊す為に連れ戻す。


そういう考えが出来る。


「クラウンは渡しません」


ハッキリと凛とした声で姫が言う。


しかし、それで引き下がる二人ではないだろう。


「主はお前を捜している」

「だから連れ戻す」


坦々口にしていく。


まるで心が無いかのように。


でも、クラウンとか何かが違う。


完全に心が無いわけでは無い様な、そんな感じがした。