学園長の異変に少し戸惑いを感じる寮生達。


謎が多い学園長だから尚更恐ろしい。


何かを企む前触れなのだろうか。


「学、園長」


クラウンがボソッと呟いた。


何かを考えるように静かに。


「如何したんでしょうね…」

「気になるけど深く追求すると厄介な事になるな」


それは皆が(姫以外)体験済み。


だから何も出来ない。


その時、クラウンは頭を少し抱えた。


脳裏に残像する映像。


誰かが笑いかけている。


知らない顔なのに、その笑顔は姫達が見せてくれるような温かい笑顔。