―学園長室― 机と向き合い頭を抱え込んでいた。 そして、少し顔をあげてある写真を見つめた。 学園長がキルと誰を抱きしめている。 両側には男女がいた。 抱きしめている片方の顔は光でよく見えない。 「何処に行ってしまったんですか…」 その時ドアをノックしてキルが入って来た。 「もうすぐ見つかりますよ」 「そうですかね…」 元気がない。 それほどまでに行方不明になった人が大事だったという事。 「やっと完成したんですけどね」 手には一枚のメモリーチップが握られていた。