皆は信じられないと言う顔をしていた。


でも、霧々は煌紅以外に冗談は言わない。


だから、これは真実。


「だが、制作者が感情を創ろうとしていたと聞いたが」

「えっ…創り主に捨てられたって言ってたんだぜ」


感情を創ろうとしていたのに捨てるはずがない。


「創れなくなり廃棄した、と言う事か」


小鳥が本を片手の呟く。


それなら話が繋がる。


無理だと判り、創るのを止めて廃棄。


けれど、壊れはおらず動き回った。


「酷いな…創り主なのに」

「主ノ悪口ハ言ワナイデ」


緑の言葉に反応してクラウンが言い返した。


捨てられたのにそれでも主を庇おうとする。


如何してそこまで尽くせるのか。