「俺ハ主ニ必要トサレテイナイノニ?」

「この世に必要とされない者なんて居ないんですよ」


そう言い姫は微笑んだ。


いつも皆に見せる天使の様な微笑み。


皆の希望の光。


彼女に何人もが癒されてきた。


「だから、此処にいろ」

「君達ノ名前ヲ教エテ。データニ、加エマス」


失われた記憶を補うには新しい記憶。


クラウンは皆の名前をデータに加えていった。


四葉寮に新しい仲間が増えた。


そして、次々に加わる新しい記憶達。


新しい暮らしが始まる。