その時、男が静かに目を開けた。 「目覚めましたか?」 男は起き上がり辺りをキョロキョロ見渡す。 「此処ハ何処?」 「四葉寮です」 「ヨ、ツバ?」 男は右目の下には赤の一つ爪。 左耳にピアス。 そして、右手には赤色の十字架。 「お前、アンドロイドって本当か?」 恐る恐る緑は問う。 男は静かに緑の方を向いた。 「俺ハ、アンドロイド№3ノクラウン」 それを聞いて鳳明以外は驚いている。 もちろん姫も。 「でも、創り主は如何したの?」 「不要ナ存在。ダカラ、キット主ハ俺ヲ捨テタ」