stage13 記憶喪失 +*+ 外は雨。 用事があり姫は一人で寮に帰っていた。 その時、道に倒れている人を見つけた。 「だ、大丈夫ですか!」 いき倒れとはこういう事を言うのだろうか。 とにかく姫はその者を心配した。 でも、返事がない。 寮まであと少しの距離。 姫は取り合えず、寮まで運ぼうとその者を肩に乗せて歩き出す。 「…重い」 その者は姫より遥かに大きい男。