stage13 記憶喪失













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外は雨。


用事があり姫は一人で寮に帰っていた。


その時、道に倒れている人を見つけた。


「だ、大丈夫ですか!」


いき倒れとはこういう事を言うのだろうか。


とにかく姫はその者を心配した。


でも、返事がない。


寮まであと少しの距離。


姫は取り合えず、寮まで運ぼうとその者を肩に乗せて歩き出す。


「…重い」


その者は姫より遥かに大きい男。