「如何かしましたか?」


女の子は息をきらしていた。


只事ではない様子。


「兄が…行方不明に…」


それを聞いて目を見開いた。


前にも女の子の兄が何かをやった。


「あの子が一人で何処かに行くなんて…」


今迄見た事がない程学園長は焦っている。


それほどまでに彼女の兄は大事な存在という事だろう。


「キル!今すぐ捜しますよ」

「はい」


これが何を意味するのか。


その時の姫達はまだ知らない。