あの時、学園長に誘われてこの学園に来て本当に良かった。


じゃなかったら、星以外に誰かを好きになる事はなく仲間だって出来なかった。


「彗。如何かしましたか?」


ボーっとしていた彗を心配するように顔を覗き込んだ。


「何でもないよ」


此処が僕の場所。


仲間がいる、青葉学園が。









彗が戻って来た事により騒がしさを増した四葉寮。


別の場所でそんな光景を見守っている者がいた。


「コレで彗の傷は癒えましたかね」


ドアを叩く音が聞こえ、返事をするとドアが開いた。


入って来たのは、学園祭の時に学園長を捜していた女の子。


猫の様な耳、目の下に青紫の模様。


正しくあの子。