そんな事を話している時に、何者かが青葉学園に近付いていた。


少し早いのではないかと思うが長いマフラーを巻いている。


髪は薄い茶色。


そして、瞳の色は紫。


誰かを連想させる1人の男。


だが、その目付きは恐ろしい程に悪い。


かるく、人一人殺しているのではないかと思うほど。


学園内に入ると、立ち止まって校舎を見た。


「待ってろよ。姫」


小さな声でそう呟いた。