その言葉を聞いて星は静かに微笑んだ。


今迄見た中で一番綺麗な笑顔。


優しく微笑み、星はゆっくり目を閉じた。


「…せ、い?嘘だよね…目を開けてよ…」


ヒューヒューと言う呼吸音は、もう聞こえない。


星が目を閉じたと同時に音も止んだ。


呼吸音の変わりに別の音が響く。


「星…星…目を開けてよ…お願いだから…」


その場に崩れ落ちた。


その直後、医者がやって来た。


泣きじゃくる彗と目を閉じる星。


部屋に響く音。


状況はすぐに理解できた。