ヒューヒューと呼吸がし難い状況なのに、それでもまだ喋り続ける。


彗は早く医者が来るのを待った。


じゃないと、星は。


考えたくない事が脳裏に過ぎる。


「最後だから…言うね…」

「何で最後なんて言うのさ…ずっと一緒でしょ」


涙がボロボロこぼれて止まない。


悲しくて悲しくて。


想いが溢れる。


「大好きだよ」


言えなかった想いは恋。


同じ双子。


なのに相手を好きになった。


言えるはずがない。


「僕だって大好きだよ」