俺は制服のブラウスを着て、ズボンを穿いてお気に入りのパーカーを着る。 「くっそ・・・。寒ぃ・・・」 季節はまだ秋だと言うのにこの寒さは異常だ。 俺は財布と携帯だけをポケットに無造作に入れ、靴を履いて重たい扉を開く。 外には青い大空が広がっていて、冷たい風が吹いている。 「うわ・・・。まじ寒ぃ」 足音をわざと大きくしながら、エレベーターへと足を運ばせる。 俺はポケットに入れていた携帯を取り出し、佐奈にメールを送った。 【今から学校に行く!】