キミが世界で一番嫌い?!

「・・・誰だよ、この番号。」



することもなく、ベッドに寝転がって参考書を開いていたところに、
携帯が鳴った。
スクリーンには、見覚えのない数字の羅列。
鳴り止む様子もないので、私は通話ボタンを押した。



「はいもしもしどちらさm」

『テメェこの、鳴ったらさっさとでろや!!』



声を聞いて、深いため息が出そうになった。



「元気ね、あんた。
どうでもいいけど電話越しに叫ぶのやめてくれないかしら。」

『あいかわず愛想のねぇ喋り方だなおい。』

「愛想なくてごめんなさいね。
用無いなら切るわよ。」



ん?
というか



「なんであんた、私の番号知ってるのよ。」



単刀直入。
何故、知っている。私は教えていなかった。



『お前の友達の由香ちゃん?に聞いた。』



その言葉に、私は脱力した。
そうか、親友である由香は、須佐信者だった。



「あ、そ。
で?何の用?」

『別に。』



私はまた脱力した。
なんだそりゃ。



「だったら電話かけんな―――――!!!!!!」

『Σぅお
テメェこら、電話越しに叫ぶな!!』

「あんたも叫んでるでしょ!」




直接会っていようが電話越しだろうが、
2人のやり取りは左程変わらなかった。


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