「俺覚えてねーし。」


開き直る優にぃ。


「だから僕らのこと覚えてなかったんだ…」


納得しているコウタロウ。





そうだったんだ…。


過去が思いだせなかったんじゃなくて、
過去の記憶がなくなったからなんだ。


「でも、そのうち思いだすんじゃないかな?」


コウタロウにニコっと笑った翔にぃ。


なにそのエガオ。


「確かに、玲ちゃんとコウちゃんがいるんだから思い出すよ。きっと。」


苺夏ちゃんもニコっと二人に微笑んでいる。




なにも思い出せないらしい優にぃもあたしと同じことを思ったようで、


「「なにそのエガオ。」」


…はもった。