ふと顔を上げると、純白ドレスが可愛いヒメの隣には、



ポカンと口をあけている、金髪のイケメンの新郎がみえた






ボクは迷った



もしかしたら、この結婚はヒメにとって、とても嬉しいことであって、ボクなんて邪魔な存在なのかもしれない



だけどボクは、ヒメと過ごしたあの短い時間で確かに感じたあのキモチを



胸の苦しいキモチを、観覧車でのヒメの言葉を、ヒメの笑顔を、ヒメの別れの涙を





全部全部信じたい!







「「ヒメ!!」」






ボクは走り出した