「わぁー、観覧車すごいです」


「乗ったことないの?」


「いえ、前乗ったのは貸切だったので…」


「はぁなるほど」


「周りに人が多いとふいんきが違いますね」










もうつっこまないぞ!
もう驚かないぞ!









「高校生二人お願いします」


「はーい、一周に三十分ほどかかりますがー?」








三十分!?



長っ!
そんな長い時間あの個室に二人っきり!?



いやいやいや
恥ずかしい恥ずかしい








「真一くん~いきますよ~」






やっぱりヒメはボクの返事も聞かずに、ムリヤリボクを観覧車に乗せた










だからちょっと、まだ心の準備が…