「暗くなってきましたね」


「もう六時だからね」







「…真一くん」


「ん?」


「私の最後のお願い聞いてもらえませんか?」


「なぁに?」


「私、アレに乗るのが夢なんです!」


「へ?」







そういってヒメが照れながら指さしたのは…
観覧車でした





…え、アレに乗りたいの?
ボクと?





てかなんでボクの町、観覧車とかあるの?






「いきましょう!」





ヒメはボクの返事も聞かずに観覧車にむかって歩きだした











ちょっと、まだ心の準備が…