キャンディ


これでもかってほどにブランコを漕いで、同じようにジャンプした。




「あっ!!真衣ちゃんっ」


綾ちゃんの声が響いた。



ジャンプしたあたしは上手く着地できなくて、すごい勢いで転んだ。


「いったー!」


最初に地面に着いた手と足に激痛が走る。



「何やってんだよ」

「だから無理だって言ったんじゃん!」


男子達が口々に言う。



「だって…」

自然と涙目になるあたし。



それを見て、急に男子はそわそわしだした。


「やべっ。どーしよ?」

「小崎って、家この辺じゃなかった?」

「じゃぁ帰って怪我を…」

「あ、歩ける?」


ふるふると首を横に振ってみせる。