キャンディ


「慶にぃ…」


「なに?」

まるで、小さい子供に問いかけるような慶にぃの口調。




「なんで…あたしがこんな道端にいるってわかったの?」



「真衣の思ってることは何でもわかんの。」


慶にぃが冗談交じりに答えた。




あたしは、慶にぃの肩に自分の顔をうずめるようにした。






嘘つき。


ぜんぜん何でもわかってない…





あたしが慶にぃのこと好きだって、わかってないよ