「なんか今日寒くね?」 窓の開いた部屋に肌寒い風が入ってくる。 貴にぃがそう言った。 「もう秋だしねー」 相変わらず雑誌を捲りつつ返事する慶にぃ。 「真衣、窓閉めて。」 貴にぃがあたしに向かって言った。 「お兄ちゃんの方が近いじゃん?」 「真衣、閉めて」 貴にぃが携帯をいじりながら言った。 この人、まじで性格悪い。 そんなことを思ってると、また冷たい風が入ってきた。 「「寒っ」」