「でもどうしよ…」 「何が?」 「兄妹なのに好きって、やっぱ変じゃないかな?」 「何言ってんの? 恋愛に兄妹だとか関係ないの!しかも血も繋がってないし。あたしは応援するよ?」 美月の力強い言葉に、さっきよりも元気が出た。 「ありがとっ」 ――その日の放課後。 家に帰ろうとした時、見覚えのある人が校門前に立っていた。 あのシルエット… 和弥くんだ。