コンコンってドアをノックしてから、慶にぃの部屋に入る。


「慶ちゃん」


「んー?」


慶にぃは珍しく携帯をいじりながら、返事した。



「さっきの映画のことなんだけど…」



携帯の画面からあたしに視線を向ける慶にぃ。



「一緒に見に行こうよ…?」


遠慮がちに言った。