「違うしーっ」 口を尖らせる。 その表情に慶にぃが笑って言った。 「花火しよっか」 「花火?」 慶にぃが片手を持ち上げる。 その手には、コンビニの袋。 もしかして… 「花火買いに行ってくれたの?」 あたしは慶にぃを見上げて言った。 慶にぃは何も言わず微笑んだ。 「そこ入ろ。」 慶にぃが指さしたのは、公園。 ベンチっぽいとこに屋根がある。 あたし達は、その公園に入った。