「っ!!」 強引にキスされた。 さっきと違って、唇が唇を覆うような求めてくるキス。 好きでもないのに。 やめて…。 それを拒んで顔を逸らすと、首筋をタケルの唇が這っていく。 「ぃやっ」 タケルの身体を力いっぱい押して、無理やり離した。 いつの間にか、目からは大きな滴が零れている。 「最っ低」 声を振り絞って呟いて、タケルの顔も見ないでその場から逃げた。