キャンディ


「あの噂、まじなわけ?」


タケルがいつになく鋭い目つきであたしを見てきた。



「噂??」




「恭介とヤッたんでしょ?」


「何それ?恭介はただの友達だし。」


「ただの友達でもヤんの?
真衣って意外と軽いね」


タケルはフッと笑って言った。




そんなんじゃない。

恭介はただのクラスメイトで、ただの友達。




「意味わかんないよ。放して」



タケルに掴まれてる腕を振り解こうとした。

でも、なかなか手が放れない。



それどころか、掴まれてる手に更に力を入れられる。





痛い。



手が痛いよ……