振り返ると、そこにはタケルの姿があった。 「うん!行く行くーっ」 美月と中学が一緒だったらしいタケルとは何度か遊んだことがある。 「デート?」 また美月がからかうように言った。 「そんなんじゃないよ。」 タケルは、ただの友達。 それにタケルには好きな人がいるらしい。 「あたしじゃなくて、好きな人誘いなよー」 「真衣には関係ねーの。」 タケルは「い~っ」って顔をして言った。