キャンディ


「つーかさ、なんか俺のより慶にあげたやつの方が丁寧じゃね?」


「当たり前じゃん!日頃の感謝の大きさだよ」


精一杯に嫌味を言ってみる。


「あげただけましでしょ?」



すると何を思い立ったのか、貴にぃは不適な笑みを浮かべた。



「ま、当たり前だよな。真衣の本命は慶だもんな?」



なっ…

何を言い出すかと思えば、奈津美さんがキッチンにいるのにー!!


「ちょっ、た、貴にぃっ」


「お前ら付きあっ――」
「あーーー!!」


貴にぃの言葉をあたしは必死に遮らせた。


「何ー?どうしたの?」


叫ぶ声を聞いて、奈津美さんはリビングに顔を向ける。


「や、何にもないです…」


何故か敬語になるあたし。